
会議で最も正確なリアルタイム翻訳を行うAIツールはどれでしょうか?
Zoomミーティングから Slack での多言語ミーティングまで、20 を超える AI 翻訳ツールをライブ環境でテストした結果、JotMe はリアルタイムの正確さ、幅広い言語対応、そしてスムーズな翻訳と文字起こしの組み合わせで、他を大きくリードしていました。
私たちは、単に機能リストを比較したわけではありません。ライブの Zoom ミーティング、Google Meet を使ったバイリンガルのビジネス会議、Slack の社内チームコールなど、一瞬の遅れも許されない実際の現場で、トップクラスの AI ライブ翻訳ツールを徹底的にテストしました。
その結果、理論上は優れて見えるツールでも、実際には期待どおりに動かないケースが多いことが分かりました。
たとえば、遅延が発生したり、文章の一部が抜けてしまったり、翻訳のトーンに一貫性がなかったり…。
安定して高い品質を維持できたツールはごくわずかでした。
私たちのテストで明らかになったのは次のとおりです。
この記事では、AI ライブ翻訳のベスト7ツールについて、それぞれのツールがどんな場面で力を発揮するのか、どのプラットフォームに対応しているのか、そして選ぶべき理由を分かりやすく紹介します。

ここでは、今回おすすめしているAIライブ翻訳ツール7種類を、主要なポイントごとに分かりやすく比較しています。どのツールがどんなシーンに強いのか、実際の利用状況をイメージしながら確認できます。
| ツール名 | ライブ会議 翻訳 |
AI 同時通訳 |
対応プラットフォーム | 無料 プラン |
|---|---|---|---|---|
| JotMe | ✅ | ✅ | Zoom, Google Meet, Microsoft Teams, Webex | ✅ |
| Wordly AI | ✅ | ✅ | Zoom, Webex, Microsoft Teams, Hopinなど | ❌ |
| Interprefy | ✅ | ✅(人による通訳) | Zoom, Teams, ON24, カスタム構成 | ❌ |
| Maestra AI | ❌ | ✅(音声のみ) | Webベース(アップロードのみ) | ✅ |
| Kudo | ✅ | ✅ | Zoom, Hopin, On24, Blizaabo(埋め込みウィジェット) | ❌ |
| Talo | ✅ | ❌ | Google Meet, Zoom(Chrome拡張経由) | ✅ |
| DeepL Voice | ✅ | ❌ | Microsoft Teams, iOS, Android | ❌ |
AIライブ翻訳ツールを選ぶ際に大切なのは、「対応言語の数」だけではありません。私たちは、営業チームが用意したデモではなく、実際の会話の中でどれだけ自然に翻訳できるのかを確認するため、すべてのツールをリアルタイム環境でテストしました。
ここでは、AIライブ翻訳ツールを評価したポイントを紹介します。
ツールが会話中の言語切り替えにどれだけ素早く対応できるかを重点的にチェックしました。
あるテストでは、Google Meetの会話を英語で開始し、途中で翻訳言語を中国語に変更。
その結果、JotMeはほぼ遅延なしで、切り替え直後から自然に英語→中国語へ翻訳を開始しました。
Kudoのように「60以上の言語に対応」と宣伝しているツールもありますが、実際にはすぐに試せないケースもあります。多くの場合、営業チームにデモを依頼する必要があり、テストがスムーズに進まないことがありました。
一方、JotMeはアカウントを作成してすぐに利用を開始でき、多言語の文字起こしと翻訳を数分以内に試せました。
この「アクセスのしやすさ」は、実際に使うツールとして大きな差につながりました。

多くのツールは「さまざまなプラットフォームに対応」と宣伝していますが、実際の使用感には大きな差がありました。
中には、外部のAIボットを会議に参加させる必要があるツールもあり、少し煩わしさを感じることもありました。
一方、JotMeはZoomミーティングが始まると同時に、バックグラウンドで静かに翻訳を開始。余計な操作やボット参加が不要な点が大きな利点でした。

価格はユーザーが最初に確認する重要なポイントですが、多くのツールは決して分かりやすいとは言えません。
たとえば、Wordly.ai や Interprefy は、見積もりを知るために営業チームへ問い合わせが必要でした。
エンタープライズ向けツールでは一般的な仕組みだとは理解していますが、個人利用者や小規模チームにとっては正直不便です。
その点、JotMeは無料プランと有料プランの内容をホームページで明確に公開しています。
それぞれのプランで「どの機能がどこまで使えるのか」が一目で分かるため、安心して選びやすいのが特徴です。
2025年に特に優秀だったAIライブ翻訳ツールは、JotMe、Wordly、Interprefy、Maestra AI、Kudo、Talo、DeepL Voiceです。
Zoomでのライブ翻訳から、国際ウェビナーでの多言語字幕まで、それぞれが独自の強みを持っています。
ここでは、各ツールの実際のパフォーマンス、良かったポイント、そして最も効果を発揮する場面について詳しく紹介します。
対応プラットフォーム: Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Webex、Slack など

JotMeは、私たちがテストした中で最も安定したライブAI翻訳ツールでした。
セットアップは非常に簡単で、反応も速く、Zoom、Google Meet、Teams、Slackなど複数のプラットフォームで常に同じ品質を維持していました。
また、韓国語、日本語、アラビア語、ヒンディー語、ドイツ語を含む77言語以上をサポートしています。
ボットを追加したり、ホスト権限を申請したりする必要もなく、会議が始まった瞬間に自動で翻訳が開始される点が大きな利点です。
リモートチーム、留学生、多言語クライアントとの打ち合わせ、技術系の研究者、テンポの速いプロジェクトチームなど、
「翻訳だけでなく、会議内容の理解・整理まで一気にこなしたい人」に最適です。
JotMeは話された内容をリアルタイムで画面上に翻訳します。通話中に言語を切り替えてテストしてみましたが、遅延はほとんどなく、正確性も高いままでした。
単語を置き換えるだけでなく、文脈や話し手のトーン、専門領域の特有表現もしっかり理解して訳してくれるのが特徴です。技術ミーティングや投資家向けピッチのような、専門的な会話でも自然でした。

リアルタイム翻訳に加えて、JotMeは会議中のすべての発言をそのままテキストとして書き起こします。複数の話者が素早く話題を切り替えるような忙しい会議でテストしましたが、ライブトランスクリプションはキーワードや重要なフレーズを取りこぼすことなく、会話のテンポにしっかりと追従してくれました。技術的な議論が多い学生や、面接官、実務チームにとってとても役立つ機能です。

注記: すべてのトランスクリプトはダッシュボードに自動保存され、後から重要なポイントを検索してすぐに確認できます。
Google MeetでJotMeを使い始めた際、これが単なるAI翻訳ツールではないことがすぐにわかりました。JotMeはGoogle Meetの画面上で、会議の音声をリアルタイムに文字起こしし、同時に翻訳も並べて表示します。英語でテンポの速い会話を行いながらテストしたところ、音声内容の文字起こしとスペイン語翻訳がほぼ同時に表示され、話の流れを失うことなく確認できました。

ここで特に強調したいのが、JotMeのクローム拡張機能です。音声言語と翻訳先の言語を設定するだけで、わずか30秒ほどで翻訳が開始されます。キャプションは専用ボットではなく画面上のオーバーレイとして直接表示されるため、会話の流れを妨げず、プライバシーも保たれます。
また、JotMeのAI議事録も非常に便利でした。ライブ翻訳機能をテストする中で、会議後の整理にも役立つことが分かりました。JotMeは音声会話や文字起こし内容を、状況に応じた多言語の要約へと自動でまとめてくれます。単なる文章の羅列ではなく、アクションアイテム、専門用語の説明、重要ポイントを含んだ、読みやすく構造化された会議メモとして生成されます。

さらに印象的だったのが、JotMeのコンテキスト翻訳です。一般的な翻訳ツールのように一文ずつ機械的に処理するのではなく、複数の文のつながりや語調、意図まで踏まえて翻訳してくれます。プロフェッショナルな会話では、正確さだけでなくニュアンスの再現がとても重要なので、この点は大きな強みです。
例えば、企業の謝罪文のような繊細なニュアンスが必要な英文の場合、行単位の翻訳では以下のように直訳的になりがちです。
A: We sincerely apologize for the prolonged inconvenience.
B: Internally, we initially recognized it as a minor issue, so the response took time.
C: From now on, we will strengthen detection systems and review workflows to prevent similar issues.
従来の行単位の翻訳では以下のようになります。
A: 長らくご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
B: 社内では、最初は小さな問題だと認識していたので、対応に時間がかかりました。
C: 今後、同様の問題を防ぐために、検出システムを強化し、ワークフローを見直します。
一方JotMeのコンテキスト翻訳では、次のようにより自然でビジネス文脈にふさわしい翻訳になります。
「長らくご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。当初は軽微な問題と判断してしまったため、対応に遅れが生じました。この経験を重大な教訓と捉え、再発防止のため検知システムの強化とワークフローの見直しを進めてまいります。」
このように、文章全体の意図や温度感をしっかり反映した訳文が得られるため、JotMeはグローバルチームや経営層のメッセージ、重要な場面でのコミュニケーションに非常に適したツールだと感じました。
Zoom通話中にJotMeのライブ翻訳をテストしていると、さらに便利な点に気づきました。会議の議事録が、話者名やタイムスタンプとともに自動で保存されるのです。Zoomミーティングが終了した直後には、すでにトランスクリプトが完成しており、ダッシュボードからすぐに確認できました。各発言には「誰が・いつ話したか」が明確にタグ付けされているため、意思決定の振り返りや重要ポイントの報告がとてもスムーズに行えます。

JotMeは無料プランと有料プラン(年払いの場合月額1,440円〜)を提供しています。

個人・学生・専門家向けの使いやすい翻訳・文字起こしプラットフォームです。
月額0円
毎月20分のライブ翻訳と50分の文字起こしが利用可能。 学生やカジュアルユーザーに最適です。
対応プラットフォーム: Zoom、Webex、Cvent、Microsoft Teams(統合経由)

Wordly AIは拡張性を重視して設計されたプラットフォームで、数十の言語・形式に対応したリアルタイムAI翻訳、文字起こし、キャプション、要約を提供します。JotMeやInterprefyと並び、有力な選択肢として評価されている理由のひとつは、「対面会議でも使える」ことです。
最適な用途
エンタープライズ向けイベント、ウェビナー、国際カンファレンス、教育サミットなど、大規模な多言語イベントを運営するチームに向いています。
主な機能

大規模イベント向けのAI自動翻訳・キャプションプラットフォームです。
無料プランなし
Wordly AIは無料プランを提供していません。利用にはパッケージ購入が必要です。
対応プラットフォーム: ウェブプラットフォーム、モバイルアプリ、API統合

Interprefyをテストした際、特に注目したのはAIによるライブ翻訳とリモート通訳機能でした。使ってみてすぐに、大規模な多言語イベント向けに設計されたプラットフォームであることが分かりました。ハイブリッド形式の国際ウェビナーを主催するような企業にとっては理想的な一方で、AI通訳や人間の通訳者を求めている学生にとっては、少し複雑に感じられるかもしれません。
最適な用途:
多言語ウェビナー、ハイブリッドサミット、対面型のグローバルタウンホールなどを開催する大企業やイベント主催者
主な機能

あらゆる規模のイベントに対応する、プロ通訳向けプラットフォームです。
無料プランなし
Interprefyは無料プランを提供していません。利用には見積もりが必要です。
対応プラットフォーム: YouTube、TikTok、Slack、Zoom、OBS、vMix など

Maestra AI を試してみたところ、このツールがクリエイターや教育者を強く意識して設計されていることがよく分かりました。UI はシンプルで使いやすく、ファイルのアップロードは非常にスムーズ。ビデオトランスレーターは125以上の言語に対応しています。
字幕ジェネレーターや吹き替えツールを使っていくつかのデモクリップを翻訳したところ、英語→他言語の変換は特に精度が高く、全体的に安定したパフォーマンスでした。
最適な用途:
AI を活用した文字起こしや多言語ナレーションを、動画制作や教育コンテンツに取り入れたいクリエイター、講師、チーム向け。
主な機能
個人からチームまで幅広いニーズに合わせた柔軟な料金プランを用意しています

字幕・翻訳をリアルタイムで提供する多言語対応プラットフォームです。
無料プランなし
Maestra Real-Timeは無料プランを提供していません。 利用には月額プランを契約する必要があります。
対応プラットフォーム: Zoom、Hopin、ON24、Veeva(埋め込みウィジェット対応)

Kudoは、多言語のリアルタイム通訳でよく知られているサービスです。一般的なAI翻訳ツールとは異なり、Kudoは字幕や文字起こしだけに特化しているわけではありません。プラットフォーム全体で、人間の通訳者とAI主導のライブ音声翻訳を組み合わせたソリューションを提供しています。
実際にKudoを試してみると、タウンホールミーティング、バーチャルサミット、エンタープライズ向けの多言語会議など、全体の体験が“イベント品質”で設計されていることが分かります。
最適な用途:
リアルタイムの多言語翻訳を必要とする、大規模なウェビナー、セミナー、インタラクティブなグループディスカッション、企業イベント。
主な機能
Kudoはイベント主導型のソリューションであるため、料金もユースケースに沿った“エンタープライズ寄り”の構造になっています。

AIと人間の通訳者を組み合わせた、柔軟な同時通訳プラットフォームです。
無料プランなし
KUDOは無料プランを提供していません。用途に応じて有料モデルを選択します。
対応プラットフォーム: Zoom、Google Meet、Microsoft Teams

Google Meetでの多言語通話中にTaloを使用してみたところ、リアルタイムAI翻訳が驚くほど自然に感じられました。1台のAIボットが通話全体の翻訳を担当する仕組みのため、複雑な設定が不要で、とてもスムーズに使えました。コンテキストの把握も早く、音声出力も明瞭で、アクセントや専門用語、話す速度の違いにも問題なく対応していました。会議中に設定を切り替えたり調整したりする必要がなかった点も魅力です。
最適な用途
Zoom、Meet、Teamsを利用する国際営業チーム、オンボーディング担当者、国境を越えた会議を行う中〜大規模チームで、堅牢かつ安全に統合されたAIインタープリターを求めている場合に最適です。
主な機能
Taloは、7日間の無料トライアルのほか、スターター、プロ、チーム、エンタープライズの4つの価格帯を提供しています。

7日間の無料トライアルと4つの有料プランで、ニーズに合わせて選べるライブ翻訳サービスです。
7日間無料
Taloの無料トライアルプランでは、20分間のライブ翻訳が利用できます。 サブスクリプションサイクルの終了時に自動更新されます。
対応プラットフォーム: Microsoft Teams(ウェブ・デスクトップ・モバイル)、iOS、Android

DeepL Voiceについて調べてみると、このツールは単なる翻訳アドオンではなく、ビジネス環境でのリアルタイム多言語コミュニケーションを目的に設計されていることがわかりました。グローバル会議向けにチューニングされており、複数言語が混在する場面でも、音声翻訳とAI生成の翻訳キャプションを即時に提供します
最適な用途
リアルタイムの音声翻訳とキャプションを活用し、多言語会議をスムーズに進めたい企業や国際チーム、ハイブリッドワーク環境に最適です。
主な機能
Teams向けのリアルタイム音声翻訳ソリューションです。
無料プランなし
DeepL Voiceの価格は公開されておらず、無料プランはありません。 利用には営業チームへの見積もり依頼が必要です。
最適なAIライブ翻訳ツールは、リアルタイムの精度、費用、必要な翻訳機能、対応プラットフォームなど、どのポイントを優先したいかによって変わります。以下に、判断しやすくなる簡単なまとめをご紹介します。
ただし、リアルタイム翻訳、AIによる通訳、ZoomやTeams、Meet、Webexといったマルチプラットフォーム対応など、必要な機能を1つのツールで揃えたい場合は、JotMeが最もバランスの良い選択肢です。設定の手間も少なく、45以上の言語に対応しているため、国際ウェビナーや社内ミーティング、研修などでも柔軟に活用できます。
JotMeを無料で試していただければ、参加者がどの言語を話していても、リアルタイムでスムーズにコミュニケーションが取れることを実感していただけるはずです。
最高のリアルタイム AI トランスレータとは?
JotMeは、2025年時点で利用できる中でも最も高度なリアルタイムAI翻訳ツールの1つです。文字起こしだけのアプリとは異なり、AIインタープリター、リアルタイム字幕、Zoom・Google Meet・Microsoft Teams・Webexでのライブ会議翻訳を提供します。77以上の言語をサポートし、人間通訳との併用や会議終了後のサマリー生成も可能です。
Google 翻訳はリアルタイムで翻訳できますか?
はい。Google翻訳は音声会話やカメラ入力など、特定の条件下でリアルタイム翻訳が可能です。アプリに向かって話すことで即時翻訳される会話モードもあります。ただし、Google翻訳はプロフェッショナルなオンライン会議には向いておらず、ZoomやTeamsなどでの業務利用には最適化されていません。
リアルタイム翻訳にはどのようなメリットがありますか?
リアルタイム翻訳は言語の壁を即座に取り除き、異なる言語背景を持つ人々がスムーズに意思疎通できるようにします。国際的なチームや企業にとって、会議の効率や理解度を大きく高める重要な要素です。
DeepL音声はGoogle翻訳より優れていますか?
多くのヨーロッパ言語では、DeepLの方がGoogle翻訳よりも自然で正確な翻訳を提供すると考えられています。特に文書ファイルの翻訳能力に優れており、文脈理解も深いです。ただし、Googleの対応言語数は100以上であるのに対し、DeepLは約30言語に限定されています。
DeepLボイスはChatGPTより優れていますか?
文書や段落を構造的に正確に翻訳したい場合はDeepLが適しています。文法構造の保持に優れ、翻訳ワークフローに最適化されています。一方、ChatGPTは会話の流れ、トーンの理解、自然で柔軟な翻訳に強く、より対話的なシナリオに向いています。


